2025年度の総会及び懇親会のご案内
今年度(2025)の総会及び懇親会は6月1日(日)午前11時30分より行います。会場は去年と同じ「東京新潟県人会館です。昨年と同様に印刷された「ご案内状」が皆様に郵便で届きますのでご確認下さい。参加申し込み等は郵便の案内と返信ハガキをご利用下さい。今回より皆様にご参加頂きやすいよう工夫もさせて頂きました。
付添いを必要とされる方のために付添い者には割引料金を設けました。また若い方々の参加を勧誘するために20代、30代、学生の格安料金も設けました。皆様のご理解とご協力をお願い致します。またもし「ご案内状」が届かなかった方は是非ご連絡下さい。緊急連絡先は次の実行委員です。
佐藤吉昭 090-1502-7912
記念講演講師は
柳沢輝行氏(高19回卒)に決まる
記念講演の講師は柳沢輝行氏と決まりました。氏は小千谷高校第19回(1969年)卒で、東北大学医学部に入学され、薬理学を専攻された薬理学者です。現在は名誉教授(薬理学)ですが、他に在宅診療クリニック院長もされておられます。 今回の演題は「食品、サプリメント、くすり『薬理学者からの皆さんへの伝言』」 です。
氏は大変ご高名にも拘わらず気さくであり、東京舟陵会総会には近年連続3回仙台から出席下さっている御常連の一人であります。同級生や学年が近い方々には是非ご出席の上、昔話を語り合う機会として下さい。また高齢者には大変タイムリーな講演内容です。参考になるお話が沢山あると思いますので是非一緒に聞かせて頂きましょう。
柳沢教授の在任中のお話
柳沢教授が東北大学教授在任中の2015年に薬理学教室開設100周年の大変大きな学内行事があり、今でも東北大学のホームページにその内容が残されており私どもでも柳沢教授のことを知ることができる特集記事が残されています。その記事を一部引用して下欄に記載致しましたので皆様に見て頂きたいと思います。氏の記事の内容は我々同窓が読めば直ぐに誇らしさが募って来るほど素晴らしい内容です。詳しくは直接東北大学ホームページにアクセスして見て下さい。柳沢輝行名で検索すれば直ぐに分かります。氏の写真はそちらから借用しました。

柳沢輝行教授の話:
「世界に先駆けた薬理学研究を目指し、紡いできた百年間」
薬理学教室は2015年百周年目を迎えた。先生が入学して間もなく第二薬理学講座ができ、教授就任後、分子薬理学分野となった。伝統を受け継ぎ、新時代の薬物治療を目指し、研究、教育に勇往邁進する柳澤先生にお話を伺った。
私は親と周囲の方から医学部に行くようにといわれて入学したもので、使命感をもって入学したものではありません。薬理学に興味を持つようになったきっかけは、3年生の時に橋本虎六先生の講義を聞いたことで、質問しに行くうちに、そこがいい雰囲気だったため薬理学教室に入りびたりになりました。循環器系治療薬が勃興する時代に、世界的な教室で44年間ずっと活動してきました。
私には心臓や血管の働きについてよりよく見たい、今までわかっていないことを見てみたい、さらには操りたい、できれば薬でこじ開けたいという積極的な好奇心がありました。研究を進める過程で、薬の分子的な作用機序を明らかにして、それをもとに薬物治療を進歩させたいという使命感がここに育ってきたのです。研究とはやっている間に自ずとおもしろくなるものであり、研究成果はこう使えるのではないか、副作用を予防するにはどうしたらよいかと考え、臨床家にリスクを予言し強く訴えるようになりました。大いなるチャンスが得られる大学に身を置くことができ、薬理学を自分の活躍の場として先端的、根源的なところにまでしゃにむに突っかかっていけ、ひるがえって臨床家に薬のリスクをアピールし、医療事故を未然に防ぐことができたのは幸いだったと思います。(以下略)